キンモクセイ

秋晴れの晴天に誘われて、団地の中を散歩した。

歩いているうちに、吹いてくる微風に芳しい香りが混じっていることに気づいた。

見回すと、あちこちの家の庭に植わっているキンモクセイの花が満開だった。

キンモクセイはここ桐生市の木、この街のシンボルツリーだ。

ここに引っ越してきたばかり頃は、まだ春先だったこともあり、

庭に植わっていたキンモクセイを見て、その他の樹木にくらべて随分と地味な木を

シンボルにしたものだ、と思ったけれど・・・

秋になって、朝晩が涼しくなってきた頃、その考えを改めることになった。

渋い緑色の固めの葉っぱの奥で、小さな淡いオレンジ色の花が一斉に開いて、

あたり一面に芳香を放ち始めたからだ。

我が家の庭の一本だけでなく、隣の家の庭の一本も、その隣の家の庭の一本も・・・

だから「金木犀」なんだ・・と納得した。

散歩しながら、

この木と『奇跡講座』の学びのプロセスには似ているところがあるような気がした。