ある、冬の日の出来事

寒い朝、重い気分で職場に着き、正門の警備室を通る際に警備員の方に笑顔で挨拶された。つられるように私も笑顔を返した。
さっきまでの気分が一新され、とてもすがすがしい気分に満たされた。

その後歩きながら思ったのは、私は何かを受け取ったのかもしれないということだった。

よくわからないが、その人にもいろいろ大変なことがあるはずだと思った。
それでも笑顔で挨拶することで、「私はこの世界の何ものによっても影響を受けない」ということを表現しているように思えた。

たかが挨拶。でも私は何故かその日を働く力をもらった。本当に自分がやればできる本当に小さなことで充分な気がした。
名前も知らないすれ違うように会うだけの人に対して、笑顔で挨拶をしようと思った。