寄り道

私は早朝パート保育士として、保育園で朝の7時から9時まで働いています。2時間で私のその日の仕事は終わりますが、常勤の先生はその後も長い一日が続きます。自分の子どもを家に置いて早朝から出勤するのはさぞ大変だろうと想像します。

早朝から登園する子どもたちも、子どもを送ってから出勤する保護者も大変だろうと想像します。保育園は子どもが小さいほど持ち物も多く、週の初めにはお昼寝用の布団もあります。雨が降る日もあれば朝から子どもの機嫌の悪い日もあります。それでもみんな毎日頑張って生活しています。

子どもの食事の内容、基本的生活習慣、洗濯から持ち物にいたるまで、「こうあるべき」という理想の形態やルールがあり、そこから外れると保育士からの裁きや批判の対象となることがあります(声には出さなくても)。「子どもがかわいそう」と言いながらも、自分が処罰されないために処罰の対象を見つけて攻撃しているかのような人もいます。でも、わかっていてもできないこともあると思います。できないことで罪悪感を感じることだってたくさんあるでしょう。私自身の子育てを振り返っても、そんなことがたくさんありました。きっとその先生も無意識の罪悪感を投影しているのかもしれません。

V#52: 赦しのメロディー(6) (書籍 赦しのメロディー)
を見て、自分が保育士としてできることは「攻撃しない」「このことは、愛に何の影響も与えていない」というスタンスでいることだと思いました。

もちろん子どもにとって大事なことは望ましい方向に改善してもらえるよう伝えることも必要ですが、そこに批判や攻撃を載せないようにしないことが大切だと思います。そして、「間違い」があっても「寄り道」(この世界にあるもののすべてが)なのですから、深刻になる必要はないと覚えていたいと思います。私自身も含めて誰もが「間違い」ながら「寄り道」をして学んでいるのでしょうから。

私は保育士であると同時に民生委員でもあるので、セラピストではありませんが今回のV#52は人と関わる時の具体的なポイントとして学ぶことがたくさんありました。もしかしたら、少しだけ私の学びが成長して、受け入れられる器が少しだけ大きくなったのかもしれないと、そうであったらいいなと思っています。

少しずつでも器を大きくしていけるように、学びを止めないで進んでいきたいです。 

(2023年3月 by ららばい )