わたしの望んだ平安

今更そんなことをして何になるというのだ。

偽善者よ。

お前が助かる術は一つだけしかないのだ。

お前が生きるためには神を殺すしかないと言ったはずだ。

それ以外にお前の平安は完成しない。

その言葉を今も信じて生きる自分がいる。

わたしが望む平安はわたしだけが知っている。

それはわたしだけにしか為しえない。

神にさえ為しえないことでもわたしには可能だと今も信じて生きる自分がいる。

何もかもなくなってしまえと思う自分がいる。

一人でいることがわたしの最上の幸せだと今も信じて生きる自分がいる。

すべてと引き替えにもぎ取った王国を守るためには手段を選ばない自分がいる。

火中の栗を拾うようにこんなにも辛く苦しい思いをしてまで。

それがわたしの望む平安なのだ。

それがわたしの選んだ道。

涙がわたしの勲章。

神に殺されるくらいならと選んだ道も死に行き着くことしか出来ないのに。

それでもそれがわたしの望んだ平安なのだ。

( 2020年6月 by thebeloved)