神様、悪いが、死んでくれ

雨が降る帰り道、ヤンキー風の男性が、傘もささずに前を歩いていた。

私は傘をさして後ろを歩きながら、この人がもっと雨に濡れたら面白いのになぁと、悪意に満ちた想像を巡らしていた。

私はこのようにまったく知らない相手に対して、強い憎悪を抱くことがある。

今まではただその人の外見や、マナー違反に強い怒りを感じているのだと思っていたが、そうではなくそれは神に対する憎悪の投影であると、自覚できるようになってきた。

私は神を愛してはいないし、神に死んで欲しいと思っている。

その時、「神様、悪いが、死んでくれ」という言葉が浮かんできた。

私はただ神を殺したいわけではないのだ、私という個を維持するために、申し訳ないが、死んで頂くしかないのである。

だからそれは罪であり、そのことに罪悪感を感じているのだと気づいた。

人に憎悪を投影した時は、そのことに注意を払っていきたい。